令和4年度科学研究費補助事業(2021年秋申請)に向けて、検討を始めた方も多いかと思います。特に、新しい分野・テーマでの申請を考えている方、またこの春不採択であった方は、まず学会等で発表することをお勧めします。
科研費では従来研究実績が重視されており、近年はその傾向を弱めつつあるものの、今年も良い評価を得る最重要ポイントであるのは間違いないでしょう。また特に新しいテーマで申請する場合は、プレリミナリーなデータや事前検討の結果などであっても学会発表しておくことにより、その申請研究の実現可能性をより高く示しアイデアの説得力を増すことにつながります。さらには、学会で良い議論が得られれば、申請研究を実施する際の注意点なども事前に知ることができ、それは多くの場合その申請書の勘所となる等、申請書のブラッシュアップにもつながります(その議論の相手が、偶然今年の評価者になれば!!)。
なお今年は、従来11月初旬のJSPS締め切りが相当早まる可能性があります。秋の学会発表では申請に間に合わなくなる可能性もあり、早めの検討が大切になりそうです。
